感染症と免疫の関係 留学生にも必要な感染症予防の知識

バイ菌留学準備
バイ菌と上手におつきあいしよう。

元医療職員Lumpia(るんぴあ)です。特に感染症が得意分野。そんな感染症オタクの私が「免疫」と「感染症」の成り立ちについて分かりやすく解説します。フィリピンと関係ないじゃん!!関係ないです、ハイ。しかし!実はこれからこの知識が役に立っちゃう記事(もちろんフィリピンがらみ)をいくつかUPする予定なんです…なので、よかったら読んでみてください!

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感染症とは

感染症とはヒトの体のなかにバイ菌が侵入した時、引き起こされる病気の事をいいます。バイ菌にはいろんな種類があって、皆さんがご存知のウイルスとか、細菌、カビなどがあります。

病気を引き起こすバイ菌のことを病原体と呼びます。

バイ菌は環境のいたる所にいます。バイ菌を避けて日常生活することは不可能です!

バイ菌

バイ菌の豆知識1

免疫(めんえき)

でも、心配しないで!あなたの体にはバイ菌と戦うためのさまざまな戦闘能力が備わっているんです!!そのひとつが免疫(めんえき)と呼ばれるもの。

免疫の仕組み

免疫の仕組みはこう。

1.あなたの体に入ってきたバイ菌を認識し、それを限定的に攻撃する武器を作り出す
2.1で作った武器バイ菌攻撃し殺す

その武器の名は「抗体(こうたい)といいます。

この免疫の仕組みはワクチン接種にも利用されています。

ワクチン接種について

ワクチン接種は、

リスクがある感染症について、それと戦う武器(抗体)を予め作っちゃおう♪というもの。ワクチン接種の目的は以下の3つです。

1.「特定の感染症にかかりづらい体をつくる」
2.感染症にかかったとき「その症状を軽くする」
3.「特定の感染症の流行を阻止する」

ワクチンには色々な種類があり、定期接種のものと任意接種のものがあります。定期接種は接種費用の控除が市区町村により行われているもの。任意接種は自費のワクチンです。

定期接種として予防する感染症は重い症状がでるものだったり、感染拡大が深刻な問題になるものが多いです。任意接種で予防する感染症は、症状が定期接種の感染症より軽いものだったり、国内での感染のリスクが低いもの、流行するウイルスの型によって毎年作り直されるものなどがあります。

感染症と戦う武器「抗体」、その正体とは?!

感染症にかかった後(もしくはワクチンを接種した後)に体の中で作られる武器「抗体」

バイ菌との戦いののち、あなたの体はレベルアップ!ついに鉄壁の体を手に入れた?!

いいえ。実はここには衝撃の真実が。

武器「抗体」について、一番知って欲しいポイントはコレ↓なんです!

■■■武器「抗体」の取り扱い説明書■■■
バイ菌Aには抗体Aが対応しています。
バイ菌Bには抗体Bが対応しています。
武器「抗体」はそれぞれのバイ菌にカスタマイズされたオリジナル仕様となっております。
なお、他のバイ菌に対応した武器「抗体」を入手したければ、ワクチン接種、もしくはその感染症にかかりましょう。
≪注意≫
・バイ菌Aに抗体Bを使っても必殺技は発動しません。
・バイ菌Bに抗体Aを使っても必殺技は発動しません。
上記におけるクレーム対応は致しかねます。
以上。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

ワクチン接種を何度も受けなければいけない理由

特定のバイ菌にしか使えない特定の武器「抗体」を産生する、この「免疫」という仕組み。

それゆえに、複数の感染症と戦える体を手に入れるためには複数のワクチンを打たなきゃいけないんです。

さらに!!

抗体は一度のワクチン接種でも獲得できますが、その産生を確実なものにするために期間を空けて2回以上同じワクチンを接種する必要があるのです(この工程を、追加免疫といいます)。

世のお母さん、お父さん方は、ワクチン接種の苦労を知っているはず。

ワクチン接種カレンダーと睨めっこし、『1回で済めばいいのに〜!!!』って心底思っていると思います。子供の将来のために『抗体』をプレゼント…頑張りましょ~!

 ※アレルギーが出る人もいるので、ワクチン接種を受ける前には必ず医師に相談してください!

バイ菌Bとの初めての出会い その時、あなたの体はどうなる?

あなたの体が初めて出会ったバイ菌Bこれを初感染と呼びます)。体はまだ抗体B(バイ菌Bに対する武器)をGETできていません。

その時、体はどうやってバイ菌Bと戦うと思いますか?

熱を出しバイ菌Bが増えられない環境をつくる。
鼻水や咳、下痢などバイ菌Bを体の外に出そうとする。
オールマイティの武器(なんにでも対応する抗体)でバイ菌Bを攻撃する。
特定の白血球(血液中の細胞)バイ菌Bを食べて殺す。

もうお分かりですね!!?風邪をひいたとき、お熱がでたり鼻水がでたりするのはバイ菌と戦っている証なんです。そんなこんなして時間を稼いでいるうちに、あなたの体はバイ菌Bに対する武器(抗体B)を作り出します。(←ここに至るまで数日かかります。)

この武器抗体Bバイ菌Bにくっつくと、特定の白血球がわらわら~っとやってきて効率的にバイ菌Bを殺してくれるんです

白血球というのは血液成分のひとつ。体内にある異物を取り除いたりする細胞です。白血球には数種類あり、それぞれ違った働きをしています。

風邪を引いたとき、あなたの体の中ではこんな壮大なバトルが行われ、そして回復していくんですよ〜。

感染ルート

 バイ菌劇場

さて、感染症にかかった時の体の反応を少しかじったところで、次はバイ菌側の気持ちになってみます。←急に

 

(バイ菌劇場にしばしお付き合いください・・・。)

 

ぬくぬくと暮らすセレブ生活を夢見るバイ菌C。トイレのドアノブにくっついています。

バイ菌C「あー、楽して暮らしたいー。ゴロゴロしててもご飯が食べれる場所にいきたいー。あーお腹すいたー。死んじゃうよー。」

そこに神の手(人間の手)が差し伸べられた!そして、その手はドアノブにタッチします!

バイ菌Cは手にくっつきます。

※バイ菌のほとんどは自分の力で移動できないんです。

バイ菌C「やったー!新天地だ!食うぞ!暴れるぞ!家族増やしちゃうぞー!!」

※環境が整えば、自分の分身をた〜くさん作れちゃうのです。

 

ここで、人間がしっかりと手洗いをすれば…

バイ菌C「さよーならー!( ノД`)シクシク…」

 

もし人間がその手のまま何かを食べちゃったら、体内に取り込まれ・・・

バイ菌C「よっしゃー!暴れちゃうぞー☆」

ってなるんです。

 

もちろん、人間に備わった戦闘能力(異物の排除機能)は半端ないので、バイ菌Cはそう簡単にぬくぬくさせてもらえません。

バイ菌C「せっかくオアシス来たと思ったのに…地獄だったなんて!コロサレル〜」

って、あっけなく人間の体内で殺されちゃう場合もあります。

↑これは不顕性感染(ふけんせいかんせん)と呼ばれる、熱などの症状が現れずに終わる状態のことを指します。

 

しかし!

もしも運よく戦闘能力の下がった人間に入り込むことができたなら、こっちのもの!これぞバイ菌Cのオアシス!※注意:ただいまLumpia(るんぴあ)はバイ菌Cになりきっております(笑)

ここで言う戦闘能力の下がった人間というのは、

疲れが溜まったりして、体が弱っている人
基礎疾患(持病)がある人
生後2か月以降の免疫力が低い赤ちゃん
免疫機能に問題がある人

などを指します。

 

バイ菌Cは人間の体のなかでぬくぬくした生活を送り、分身をたくさん作っていきます。

↑この期間を潜伏期(せんぷくき)と呼びます。このとき、人間にはまだ何の症状もでていないです。

 

人間の戦闘能力がバイ菌Cの増殖に追いつかなくなったとき、人間に発熱などの症状が起こります。

↑病気の症状がでることを発症(はっしょう)といいます。

 

そして、増殖したバイ菌Cは人間のくしゃみや咳で遠くに飛ばされ、空気に乗って旅に出て、鼻水や下痢の中に現れて色んなところにくっつきます。

そしてバイ菌Cの新たなる旅が始まる…(振り出しに戻る)。

 

こうやってバイ菌Cは多くの人間に感染し、感染症の流行をつくっていくのです。

感染するルート

バイ菌劇場を読んでもらえば、おおよその推測は着くと思います。

感染ルートを大きく分けると、

空気にのって遠くまで飛んでったバイ菌が原因で感染する空気感染(くうきかんせん)
バイ菌に汚染されたものを触ることで感染する接触感染(せっしょくかんせん)
咳やくしゃみで飛ばされたもので感染する飛沫感染(ひまつかんせん)
バイ菌に汚染された物を食べたときに起こる経口感染(けいこうかんせん)

という4種類があります。上に書いた4つについては最も一般的な感染ルートです。

しかし、Lumpia(るんぴあ)が次の記事で伝えたいと思っているものの感染ルートは上記にはない、ちょっと変わったルートなんです。次の記事をお楽しみに☆

感染症を予防しよう

感染症の予防の基本、それは…

バイ菌の侵入をふせぐ(うがい・手洗い)
感染症にかかった人は、人に移さない努力をする(マスクをしてバイ菌の拡散をふせぐ)
健康な体で免疫機能を上げる(規則正しい生活・食事)
ワクチン接種をする(必要に応じて)
感染症について正しい知識を身に着ける(これは少し難しいけど、少しずつ発信できたらと思います)

しかし、感染症にかからないようにする過度な努力はおススメしません

なぜなら、バイ菌に感染しない(体に取り込まない)=免疫が獲得できないから。体の免疫機能が発達しない原因にもなりうるんです。この感染症と免疫の関係。距離感が何とも難しいんですね。

その時々で流行する感染症は違います。

インフルエンザや麻疹など、症状が重いもの、リスクがあるものに関してはしっかりとした予防対策をすることをオススメします。

バイ菌2

バイ菌の豆知識2

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最後まで読んでいただきありがとうございました!また遊びに来てくださいね!

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