本日はフィリピンの祝日とお盆休みについてご紹介します。フィリピンのお盆は11月1日と2日です。日本でもお盆のしきたりがあるように、ここフィリピンでも固有のしきたりがあります。
フィリピンの祝日について
フィリピンの祝日は年によって変わることがあります。
基本的な祝日(Regular holidays)については固定されていますが、労働をしない日という定義で設けられた祝日(Special Days;Non-working days)というものがあり、年によって祝日の数に変動がみられます。
また、さまざまな宗教や国の人が住んでいることもあり、各宗教や国のイベントが祝日になったりならなかったりします(学校や地域による)。そのため、カレンダーだけで祝日を把握するのは難しいかも…。
もし祝日を知りたい場合は、毎年決定された祝日をフィリピン政府が発表しているのでネット検索してみてください。『Philippines Public Holidays 2020(←検索したい年を入れて検索。フィリピンでは西暦が使われています。) 』で検索できます。
また、突然祝日になるということもあります。そんな時はフィリピン政府がアナウンスするのでニュースやラジオ、フェイスブックなどから知ることになります。
フィリピンのお盆休み
フィリピンのお盆は11月1日~11月2日です。学校によってはUnited Nations Dayが終わった後すぐに、お盆休みに入ることもあります。なので長くて1週間くらいのプチ連休(学生のみ)が待っています。United Nations Dayについてはこちら↓



フィリピンのお盆休みと呼ばれる11月1日はAll Saints’ Day(オールセインツデイ)、11月2日はAll Souls’ Day(オールソウルズデイ)という祝日です。この祝日は日本のお盆と同様に人々がご先祖様に感謝すると共に冥福を祈る日なんです。
フィリピン式お盆の過ごし方
皆でお墓を訪れ、お墓で1日中過ごします。お墓で一晩明かす人も沢山いるらしい…。日本だと夜のお墓って少し怖いイメージがありますよね。フィリピンの人はそういうのは気にならないみたいです。
パラソルを立て、お花やキャンドルでお墓をデコレーション。その場で食事をとったりしながら、皆でワイワイ過ごすのがフィリピン流。まるでピクニックのよう…。お墓の周りには多くの出店が出ていてお祭りのような雰囲気でした。Lumpia(るんぴあ)が想像していたお盆とはちょっと違ったな~(笑・もっとしんみり静かな感じだと思っていた)。
お墓の入り口付近には多くの警官が配置されていました。そのため残念ながら中の様子は撮影できませんでした…。フィリピンのお墓の様子についてはこちらで紹介しています。よかったらご覧ください。↓



警官たちがお墓の入り口でチェックしていたのは危険物だけでなく、たばこやお酒、ギャンブル用品などの持ち込みの有無です。
近年、『祈りを捧げる日』という認識が薄まってしまったのか、ギャンブルや酒、たばこなどお祈りに似つかわしくないものをお墓に持ち込む人が増えていて、それが社会問題になっているようです。フィリピンはカトリック大国なので、カトリック教を信仰するものとしてそういった行為が問題だということらしい。そのため、フィリピン政府は各墓地に警官を配置しモラルを取り戻すべく働いているのだそうです。
キャンドルを供える意味
この期間、お墓だけではなく各家の玄関にもキャンドルがお供えされています。写真のものは風で消えても炎が復活する消えないろうそくでした…。↓
玄関やお墓にキャンドルを灯すのは、ご先祖様がその明かりを頼りにちゃんと帰ってこれるようにするため。お盆期間は炎を絶やさないように専用のカバーが施されていたり、数日火が消えない大きなろうそくを使ったりしています。
フィリピンお盆の食べ物
お盆の間に食べる食べ物は、もち米や餅粉を使用したものが多いです。単に外で食べやすいから…という理由もありますが、ご先祖様が食べやすいようにとか、くっついて遠くに飛んでいかないように…といった意図も含まれているみたい。
こちらはSapin Sapin(サピンサピン)というもの。日本のひな祭りに飾るひし餅のようにカラフルな層になっているお餅です。この紫色はウベという芋からつけられたもの。甘さは控えめでもちもちした食感です。
Ginataang (ギナタアン)というココナッツミルクとタピオカ、白玉などが入った、どろっとしたお汁粉のような食べ物。各家庭によって入れるものが違うので、味も変わってくるんだとか。お盆に食べる料理として有名です(もちろんそれ以外のイベントでも食べることができます)。
いかがでしたか?
お盆の過ごし方は日本とだいぶ違いますが、ご先祖様を迎え入れる心構えは日本のお盆と通ずるものがありました。どの宗教でも、ご先祖様を敬うという教えが根付いているのだと感じた、そんな日でした!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!また遊びに来てくださいね!
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